開講年度2019
科目名歯と口腔の分子的基盤
科目ナンバーF111-671-15
開講学年1年
担当教員山下 京子
橋本 洋子
実務経験教員
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
単位数2
授業形態講義


授業目標
歯と口腔諸組織を構成する分子について学び、その病態を理解するための基礎的考察ができること。将来的に歯科衛生士として、患者さんに口腔内疾患について科学的根拠に基づいた説明ができることを目的とする。
到達目標
01-03回では、「人体の分子的基盤」講義では扱えなかった栄養素の代謝について説明できるようになる。
04−08回では、硬組織の成分とその代謝について説明できるようになる。
09−11回では、唾液、ペリクル、プラーク及び歯石について説明できるようになる。
12−15回では、う蝕と歯周病の成り立ち、さらに歯周病と炎症に関わる物質について説明できるようになる。
授業の概要
および助言・
注意事項
人体の分子的基盤に引き続き人体の分子レベルでの理解からエネルギー・物質代謝レベルでの理解へと知識を広げ、さらに口腔に特徴的な歯・歯周組織・唾液・プラークの構成成分や機能について、特にう蝕や歯周病について生化学的な理解を深めることにより専門的知識を習得する。
上記の説明でもわかるように、生化学は同じ基礎科目の生理学や解剖学のみならず、臨床科目の口腔衛生学や歯科保存学、歯周病学などとの繋がりも深い。この関連付けを理解することが2学年、3学年での臨床科目習得への助けになることを充分留意してほしい。
さらに、例えばフッ素のう蝕予防効果についてやキシリトールなどの代用糖がう蝕の発生を抑制する仕組みについて、生化学的に理解していることは、歯科衛生士として患者さんにこれらの利用を勧める時に科学的で説得力のある説明ができるようになることに繋がる。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業計画
回数授業計画到達目標・予習(分)・復習(分)・キーワード担当
1糖質代謝糖質の代謝とエネルギーの生成について説明できるようになる。講義中に配布した資料の復習(30分)・解糖・クエン酸回路・電子伝達系・ATP橋本洋子
2脂質代謝脂質の代謝とエネルギーの生成について説明できるようになる。講義中に配布した資料の復習(30分)・β酸化・ビタミン橋本洋子
3タンパク質とアミノ酸の代謝タンパク質とアミノ酸の代謝について説明できるようになる。講義中に配布した資料の復習(30分)・脱アミノ反応・脱炭酸反応・尿素回路橋本洋子
4歯と骨の有機成分骨と歯の有機成分・細胞外マトリックス成分について説明できるようになる。
授業前に教科書P.50-57、61-63を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
5歯と骨の無機成分歯の無機成分・リン酸カルシウム化合物の性質について説明できるようになる。 授業前に教科書P.57-61を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
6硬組織の形成と吸収の機構(I )骨と歯の石灰化の仕組みについて説明できるようになる。
授業前に教科書P.65-69を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
7硬組織の形成と吸収の機構( II )石灰化における基質小胞とコラーゲンの役割について説明できるようになる。
授業前に教科書P.69-72を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
8血清カルシウムの恒常性とその調節機構血清カルシウム濃度の調節に関与するホルモンについて説明できるようになる 。
授業前に教科書P.73-78を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
9唾液の生化学( I )唾液中の無機質の種類を列挙し、それらの作用について説明できるようになる。
授業前に教科書P.81-85を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
10唾液の生化学( II )唾液中の有機質を列挙し、それらの作用について説明できるようになる。
授業前に教科書P.85-88を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
11ペリクル,プラーク及び歯石の生化学プラークの生物活性について説明できるようになる 。授業前に教科書P.90-93,104-105を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
12う蝕の生化学( I )う蝕におけるプラークの関わりについて説明できるようになる。
授業前に教科書P.94-100を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
13う蝕の生化学 ( II )う蝕予防における代用糖やフッ素の有効性について説明できるようになる。
授業前に教科書P.100-104を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
14歯周病の生化学歯周疾患におけるプラークの関わりについて説明できるようになる。
授業前に教科書P.105-109を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
15炎症のケミカルメディエーター歯周疾患と生体防御反応の関わりについて説明できるようになる。
授業前に教科書P.109-112を熟読する(10分)
プリント最後にある小テストに解答する(30分)
山下京子
成績評価方法
レポート点15点、定期試験85点の計100点満点で評価し、60点以上を合格とする。
教科書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『最新歯科衛生士教本 人体の構造と機能2:栄養と代謝』高橋信博、佐藤 裕、安倍昌子、江差隆年、花井美保、酒井映子医歯薬出版3780978-4-263-42819-1
2.『配布プリント』
参考書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『口腔生化学第6版』早川太郎、須田立雄、高橋信博、宇田川信之ら医歯薬出版10266978-4-263-45822-8
2.『口腔生化学サイドリーダー第6版』金森孝雄学建書院3888978-4762441035
オフィスアワー
連絡先
質問には講義前後または歯学部生化学講座にて受け付けます。
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更新日付2019/01/28 14:43:55