開講年度2020
科目名歯科と統計手法
科目ナンバーF211-703-23
開講学年2年
担当教員犬飼 順子
実務経験教員歯科医師
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
単位数2
授業形態講義


授業目標
保健衛生に関わる統計学の意義や手法について学修することで、科学的根拠に基づいた医療や健康づくりの視点を持ち、臨床の場面で衛生統計を応用できるようになることが目標である。
到達目標
・科学的な情報を統計の知識から説明することができる。
・必要な統計情報を選択して使用することができる。
・衛生統計の手法について説明できる。
・さまざまな歯科疾患や口腔清掃などに関する指数について説明できる。
・臨床や研究に役立つ統計分析方法を選択することができる。
授業の概要
および助言・
注意事項
保健衛生に関わる統計学の意義や手法について学修し、情報にあふれる現代社会でその情報を有効活用できるように講義の中に演習を組み込み、Microsoft Teamsによる遠隔授業での双方向型授業を展開する。また、歯科衛生士として必要な統計情報や歯科的な指標については実務教員としての歯科医師が歯科に特化した内容について講義する。他の科目と異なり暗記よりも理解が必要な科目である。そのため、講義中に理解したことを毎回講義後に復習して不明な点がないようにしてから、次回の講義に臨むとよい。授業ではルート機能付きの電卓を使用するので、毎回準備すること。また、講義のスケジュールに変更がある場合は随時連絡する。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業計画
回数授業計画到達目標・予習(分)・復習(分)・キーワード担当
1総論:歯科衛生統計の概念、国家保健統計、衛生統計で用いるグラフの種類と特徴および適切な情報のアウトプットについて講義する。(教科書①p1~6、13~17,124~136、②、③)歯科衛生統計の概念、衛生統計で用いるグラフの種類と特徴を説明し、情報の適切なアウトプットを選択できる。
教科書を読んでくること(45)・復習後課題提出(135)・衛生統計、公的統計、グラフ
犬飼順子
2保健情報の特徴と使い方:データサイエンスとしてのEBM、情報探索法、情報リテラシーとして情報の保護と倫理について講義する。また衛生統計情報を資料集を見ながら確認する。(教科書①p6~12、73~77、137~150、③)保健情報の特徴と情報探索法、データサイエンスとしてのEBM、情報リテラシーを説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と資料集を参照する復習式課題提出(135)・EBM、情報リテラシー
犬飼順子
3疫学研究と標本:疫学の目的と手法、因果関係と交絡因子、調査方法と研究方法の分類、標本と標本抽出法について講義する。(教科書①18~35、③)疫学の目的と手法、因果関係、調査・研究方法、スクリーニングの概念および評価法を説明できる。
教科書を読んでくること(45)・配布資料と教科書による復習(135)・疫学、調査・研究、スクリーニング
犬飼順子
4スクリーニング:スクリーニングの概念とスクリーニングの評価について双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(教科書①p33~34、③)スクリーニングの目的と評価について説明できる。スクリーニングの評価を実施することができる。
教科書を読んでくること(45)・復習式課題提出(135)・スクリーニング
犬飼順子
5口腔保健に関する指数1:う蝕経験とう蝕発生の指数について双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(教科書①p36~44、③)う蝕経験とう蝕発生の指数について説明できる。指数を使って情報を集計することができる。
教科書を読んでくること(45)・復習式課題提出(135)・う蝕経験、う蝕発生
犬飼順子
6口腔保健に関する指数2:歯周疾患について双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(教科書①p45~54、③)歯周疾患の指数について説明できる。指数を使って情報を集計することができる。
教科書を読んでくること(45)・復習式課題提出(135)・歯周疾患の指数
犬飼順子
7口腔保健に関する指数3:口腔清掃状態、その他の指数について双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(教科書①p54~72、③)口腔清掃状態、その他の指数について説明できる。指数を使って情報を集計することができる。
教科書を読んでくること(45)・復習式課題提出(135)・口腔清掃状態の指数、その他の指数
犬飼順子
8保健情報の集計方法:代表値と散布度、クロス集計法について双方向型授業を展開しながら模擬データでの体験学習を実施する。(教科書①p89~93、③代表値、散布度について説明できる。クロス集計ができる。情報を適切にアウトプットできる。
教科書を読んでくること(45)・復習式課題提出(135)・代表値、散布度、クロス集計
犬飼順子
9)質問紙作成法:保健情報の収集方法、保健調査の基本と質問紙作成法について双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(教科書①p77~84、③)保健調査と質問紙作成法について説明できる。質問紙を作成することができる。
教科書を読んでくること(30)・復習と課題(150)・質問調査、質問紙
犬飼順子
10う蝕抑制率:う蝕抑制率の考え方と算出法を双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(③)う蝕抑制率の考え方と算出法を説明し、実際に算出できる。
復習式課題提出(180)・う蝕抑制率
犬飼順子
11データ分析法1:相対危険度とオッズ比の概念と算出法を双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(教科書①p21、③)相対危険度とオッズ比の概念と算出法を説明できる。相対危険度とオッズ比を計算できる。
復習式課題提出(180)・相対危険度、オッズ比
犬飼順子
12データ分析法2:χ2検定の概念と算出法を双方向型授業を展開しながら講義と演習を実施する。(教科書①p101-102、③)χ2検定の概念と算出法を説明できる。χ2検定の選択と判定を行うことができる。
教科書を読んでくること(30)・配布資料と教科書による復習(150)・χ2検定
犬飼順子
13データ分析法3:t検定(対応のある2群)の概念と算出法を双方向型授業を展開しながら模擬データで体験学習し修得する。(教科書①p101、③)t検定(対応のある2群)の概念と算出法を説明できる。t検定の選択と判定を行うことができる。
教科書を読んでくること(30)・配布資料と教科書による復習(150)・t検定
犬飼順子
14データ分析法4:t検定(対応のない2群)の概念と算出法を双方向型授業を展開しながら模擬データで体験学習する。(教科書①p101-102、③)t検定(対応のない2群)の概念と算出法を説明できる。t検定の選択と判定を行うことができる。
教科書を読んでくること(30)・配布資料と教科書による復習(150)・t検定
犬飼順子
15データ分析法5:相関の概念と算出法を双方向型授業を展開しながら模擬データで体験学習する。また様々な分析法を講義する。(教科書①p93、③)相関および相関係数、様々な分析法を説明できる。データの分析方法を選択し評価することができる。
教科書を読んでくること(30)・配布資料と教科書による復習(150)・相関、相関係数
犬飼順子
成績評価方法
レポート評価(20%)、講義ごとのミニテスト評価(80%)
教科書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『①最新歯科衛生士教本 歯・口腔の健康と予防に関わる人間と社会の仕組み3 保健情報統計学』眞木吉信編著医歯薬出版社2,800+税978-4-263-42817-7
2.『②2020年版歯科保健関係統計資料』東京歯科大学社会歯科学講座 監修口腔保健協会3,000+税
3.『③授業プリント』
参考書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『臨床家のための口腔衛生学』中垣晴男、神原正樹、磯崎篤則、加藤一夫編永末書店10,000+税978-4-8160-1241-9
2.『わかりやすい ビジュアル歯科保健医療統計学』安井利一 監修医歯薬出版社4,800+税978-4-263-44275-3
オフィスアワー
連絡先
質問は研究室在室中はオフィスアワーに限らず在室していれば、いつでも受け付けます。Teamsを活用してください。オフィスアワー:火(13:00~17:00)、水・木(16:30~18:00)、金(17:00~18:00)です。
連絡先:4階406研究室
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更新日付2020/09/03 10:23:12