開講年度2022
科目名人体の機能
科目ナンバーF111-482-10
開講学年1年
担当教員片倉 伸郎
実務経験教員歯科医師
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
単位数1
授業形態講義


授業目標
臨床医学の基礎である生理学を学ぶことで、①医療従事者として必要となるヒトの機能について理解を深めるとともに、②今後履修する隣接医学の理解を容易にすることを目標とする。
到達目標
・生命現象に関わる物理学や化学の法則を指摘できる。
・個々の細胞の働きを説明することができる。
・我々の身体を構成する各臓器の機能を述べることができる。
・各臓器の仕組みと働きを、構成する細胞の機能と関連付けることができる。
・各臓器の働きがどのように生命の維持に関わるのかを論じることができる。
・ディプロマ・ポリシー:D-P②
授業の概要
および助言・
注意事項
我々の身体は役割の異なる多数の細胞から構成されており、細胞が集まり組織、器官、器官系と段階的に集団を形成し、それぞれの細胞集団が個々の役割を果たしながら全体として統一のとれた個体を形成しています。講義では、個々の細胞の様々な働きがどのような仕組みに基づいているか、細胞集団で構成される各種組織・器官・器官系の働きが個々の細胞の働きを基本としてどのように行われているか、役割の異なる組織・器官・器官系間の相互作用がどのように調節され個体として健康な状態が維持されるかを説明します。授業は、対面授業を基本として学生と教員が双方向に対話しながら進めます。予習に重点を置いた反転授業を取り入れ、終了時に重要事項確認のための小テストを併用します。
 担当者は、本学歯学部生理学講座の専任教員としての実務経験を持つだけでなく、歯科麻酔医としての豊富な臨床経験も有する。講義はこれらを活かした内容となっています。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
授業計画
回数授業計画到達目標・予習(分)・復習(分)・キーワード担当
1ガイダンス
細胞の構造と機能-細胞膜と膜タンパク質
細胞を包み込む細胞膜の成分と構造を説明し、細胞膜が細胞の機能にどのように関わるかを説明します。
到達目標
膜の特徴を説明できる。
膜タンパク質の役割を理解できる。
予習
教科書1[p12-21]を読む。(60)
復習
ノート/教科書の確認。(120)
【細胞膜、膜タンパク質】
片倉 伸郎
2神経細胞-イオンチャネルと活動電位、シナプス伝達
神経系を構成する機能単位である神経細胞の重要な機能が活動電位の発生であることを説明し、その活動電位がどのように発生し、伝わっていくかを説明します。
到達目標
活動電位の機序を説明できる。
シナプス伝達を説明できる。
予習
教科書1[p180-185]を読む。(60)
復習
ノートの確認。(120)
【活動電位、シナプス】
片倉 伸郎
3感覚のしくみ
我々は外界からの情報をどのようにして受け取っているのかを説明します。加えて、口腔領域を形成する歯、歯周組織、口腔粘膜の体性感覚や味覚も説明します。
到達目標
受容器を説明できる。
受容機構を理解できる。
予習
教科書1[p156-178]を読む。(80)
復習
ノートの確認。(100)
【受容器、受容器電位、体性感覚、特殊感覚】
片倉 伸郎
4中枢神経系の機能
感覚器で受け取った情報が、どのように中枢神経に伝えられ処理されて、中枢神経から出力し運動に結びつくのか、中枢神経の各部位ではどのような役割を担っているのかを説明します。
到達目標
中枢神経各部位の機能を説明できる。
求心性および遠心性伝導路の違いが分かる。
予習
教科書1[p185-192、204-212]を読む(80)
復習
ノートの確認。(100)
片倉 伸郎
5内部環境の維持-自律神経系と内分泌系
生きるために常に適切に保たれている体内部の環境が、自律神経やホルモンによって巧妙に調節されていることを説明します。
到達目標
自律神経の特徴を説明できる。
ホルモンの働きを説明できる。
予習
教科書1[p9、201-204、246-268]を読む(70)
復習
ノート確認。(110)
【恒常性】
片倉 伸郎
6体液・血液の役割
体内で水分はどのように分布しているかを説明するとともに、血管内を流れる血液の役割を説明します。
到達目標
体液の区分を説明できる。
血液の役割を説明できる。
予習
教科書1[p115-122]を読む(60)
復習
ノート/教科書確認。(120)
【細胞内液、間質液、免疫、血液凝固】
片倉 伸郎
7循環器系の機能
ポンプとして働く心臓の電気活動と収縮の機序を説明します。また、動脈から静脈へと血液が流れる血管の役割の違いを説明しながら、機能の違いを説明します。
到達目標
心臓の収縮機序を説明できる。
血圧調節機序を説明できる。
予習
教科書1[p122-155]を読む(80)
復習
ノート/教科書の確認。(100)
【心電図、心拍出量、血圧】
片倉 伸郎
8呼吸器系の機能
生き物はどのような仕組みによって体外から酸素を取り入れ、体内で発生した二酸化炭素を出するのかを説明します。
到達目標
呼吸器の機能を理解できる。
呼吸制御の仕組みを説明できる。
予習
教科書1[p213-233]を読む(80)
復習
ノート/教科書確認。(100)
【換気、ガス交換、呼吸中枢】
片倉 伸郎
成績評価方法
課題レポート試験(50%)、講義ごとのミニテスト(50%)。
(フィードバック)試験後、出題の意図、正解と解説、解答状況に関するコメントや学習に関するアドバイスを、Teamsの投稿機能などを利用して通知する。
教科書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『歯科衛生学シリーズ 人体の構造と機能1 解剖学・組織発生学・生理学』全国歯科衛生士教育協議会医歯薬出版¥5,060978-4-263-42604-3
2.『歯科衛生学シリーズ 人体の構造と機能1 解剖学・組織発生学・生理学 歯・口腔の構造と機能』全国歯科衛生士教育協議会医歯薬出版¥5,280978-4-263-42605-0
参考書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『clinical 生体機能学 』當瀬規嗣南山堂¥6,000978-4-525-12341-3
オフィスアワー
連絡先
質問等がある時は、楠元キャンパス歯学部基礎教育研究棟3階 生理学講座第4研究室まで来て下さい。火曜日から金曜日ならば午前8時半から午後5時までの間、土曜日は午前8時半から正午までの間、在室中ならば対応いたします。また、メールで質問する場合には、nobk@dpc.agu.ac.jp に送信して下さい。随時対応いたします。
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更新日付2022/04/04 16:39:23