開講年度2023
科目名歯列の不正と対応
科目ナンバーF211-577-31
開講学年2年
担当教員近藤 高正
実務経験教員歯科医師
関連性が高い
ディプロマ・ポリシー
D-P③
単位数1
授業形態講義


授業目標
不正咬合による口腔保健の悪影響を取り除き、健康な状態に誘導し維持するため、不正咬合の診断および治療法を理解し、矯正歯科治療の補助に必要な治療手順、薬剤および器材の使用法を修得し、説明できること。
到達目標
①歯、歯列、咬合の役割と全身との関係を説明できる。②年齢に応じた正常咬合(乳歯列から永久歯列)を説明できる。③不正咬合の種類を列挙できる。④不正咬合の原因と障害を把握し、矯正治療の目的を説明できる。⑤矯正力と歯の移動時の生体反応を説明できる。⑥不正咬合の治療に適した装置を識別し、その構造、機能を説明できる。(装置装着および撤去の準備ができる)⑦矯正治療に用いる器具、器材とその取り扱いについて説明できる。(治療時に必要な器材の準備ができる)⑧矯正治療時の口腔内状況を評価し、適切な口腔管理方法を説明できる。
授業の概要
および助言・
注意事項
歯科矯正治療の目的は、不正咬合による悪影響を取り除き、心身ともに健康な状態に誘導し、維持することである。そのため、歯科衛生業務に必要な不正咬合の診断および治療法を理解することや矯正歯科治療の補助のために必要な治療手順、薬剤および器材の使用法を修得することが重要である。講義は対面またはTeamsによる遠隔授業で行う。重要なことや疑問点については、チャット機能を使い設問に回答し、双方向にコミュニケーションをとる。授業は予習に重点をおいた反転授業を取り入れ、教科書を軸にスライドで補足しながら勧めるため、学生は事前学習として教科書の当該ページを予習してから講義に臨む。事後学習には授業の録画を活用することによって理解を整理する。
担当者は実務経験を有する歯科医師で、講義は臨床経験を活かした内容となっている。
課題
(定期試験
・レポート試験
・授業内試験など)の
フィードバック方法
成績発表後に、試験の出題意図・解答状況に関するコメント、今後の学修に関するアドバイスなど、学生の要望に応じて個人的に対応する。
授業計画
回数授業計画到達目標・予習(分)・復習(分)・キーワード担当
1矯正歯科治療の概要矯正歯科治療の目的、流れ、必要性、ベネフィットとリスクを説明できる。予習90分、復習90分(教科書P2-12)・キーワード:矯正歯科治療近藤高正
2顎顔面頭蓋および歯と歯列の成長発育身体、顎顔面頭蓋、歯と歯列の成長および口腔機能の発達を説明できる。予習90分、復習90分(教科書P13-22)・キーワード:顎顔面頭蓋近藤高正
3正常咬合の定義と種類不正咬合の種類とアングルの不正咬合分類を説明できる。予習90分、復習90分(教科書P28-33)・キーワード:正常咬合近藤高正
4不正咬合の種類と分類不正咬合の種類と分類法を説明できる。予習90分、復習90分(教科書P28-33)・キーワード:不正咬合分類近藤高正
5不正咬合の原因と予防不正咬合の一般的および局所的原因と予防を説明できる。予習90分、復習90分(教科書P33-37)・キーワード:不正咬合、原因近藤高正
6矯正歯科診断矯正歯科診断に必要な資料、検査およびその評価方法を説明できる。予習90分、復習90分(教科書P38-52)・キーワード:矯正歯科診断近藤高正
7歯の移動様式と固定、歯の移動による組織変化と保定矯正力、歯の移動様式、固定、歯の移動による組織変化を説明できる。予習90分、復習90分(教科書P53-63)・キーワード:歯の移動様式、固定法近藤高正
8矯正歯科治療の実際各種不正咬合の特徴と治療の流れを説明できる。予習90分、復習90分(教科書P82-112)・キーワード:矯正歯科治療近藤高正
9歯科矯正診療時の歯科衛生士の役割
不正咬合の分析と診断
矯正歯科診断に必要な資料、検査の準備ができる。予習90分、復習90分(教科書P120-126)・キーワード:不正咬合診断近藤高正
10歯科矯正診療時の歯科衛生士の役割
矯正装置の種類と特徴
矯正装置装着時の術式を理解し、その準備ができる。予習90分、復習90分(教科書P138-154)・キーワード:矯正装置近藤高正
11歯科矯正診療時の歯科衛生士の役割
矯正装置装着時の術式と準備
矯正装置装着時の術式を理解し、その準備ができる。予習90分、復習90分(教科書P138-154)・キーワード:矯正装置装着近藤高正
12歯科矯正診療時の歯科衛生士の役割
装置使用時の留意点と口腔衛生指導
各種矯正装置使用時の留意点を説明でき、口腔衛生指導ができる。予習90分、復習90分(教科書P155-172)・キーワード:矯正装置使用時の留意点近藤高正
13歯科矯正診療時の歯科衛生士の役割
矯正用材料と器械、器具
矯正歯科治療に用いる器具・材料の用途について説明できる。予習90分、復習90分(教科書P127-138)・キーワード:矯正歯科治療用材料近藤高正
14歯科矯正診療時の歯科衛生士の役割
矯正歯科におけるリスクマネージメント
矯正歯科治療におけるリスクおよびトラブルの対応について説明できる。予習90分、復習90分(教科書P113-116)・キーワード:矯正治療のリスクマネージメント近藤高正
15歯科矯正診療時の歯科衛生士の役割
まとめ
不正咬合の診断および治療法を理解し、矯正歯科治療の概要を説明できる。予習90分、復習90分(教科書P2-116)・キーワード:歯科矯正学近藤高正
成績評価方法
定期試験(100%)・100点満点中60点以上を合格とする。
教科書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『咀嚼障害・咬合異常2「歯科矯正」』全国歯科衛生士教育協議会医歯薬出版3,000+税978-4-263-42825-2
参考書
書名著者出版社価格ISBNコード備考
1.『第3版 新しい歯科矯正学』後藤滋巳、松本尚之他永末書店7,000+税978-4-8160-1240-2
2.『幼児・学童期からの矯正歯科治療』後藤滋巳、槇宏太郎他医歯薬出版10,000+税978-4-263-44361-3
オフィスアワー
連絡先
TeamsのチャットまたはE-mailによる連絡は随時受け付けます。学籍番号と氏名を忘れずに記載して下さい。
E-mail : takamasa@dpc.agu.ac.jp
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更新日付2023/02/06 18:05:16