2023(令和5)年10月25日(水)13:40~17:30に、楠元キャンパスの歯学・薬学図書館情報センター棟4階大教室で、本学の特色であるIPE(Interprofessional Education:多職種連携教育)が開催されました。このプログラムは、本学が2018年度から歯科衛生学科3年生向けに実施しており、今回は新たに2年生向けにも展開されました。
この特別なイベントには、本学歯科衛生学科2年生、愛知学院大学薬学部4年生、愛知県立総合看護専門学校2年生の計300名を超える学生が参加し、授業が行われました。この日のテーマは「全人的な視点で患者と家族に寄り添うことができる」で、認知症患者とその家族の物語が取り上げられました。学生たちは歯科衛生、薬学、看護の各職種から構成される小グループとなり、グループワークと全体発表を通して議論と学びを共有しました。
グループワークでは「他の職種の視点を知る」「自職種と他職種の役割を考える」「他職種の役割を知る」「患者とその家族中心の医療とは」を中心に、医療のチームとしての協力や、自身の職種だけでなく、患者とその家族との関わりについてどのように医療人としてサポートできるかについて討論しました。
プログラム終了後のアンケートでは、参加した全学生の9割以上が今回のIPEは有意義だったと評価しました。参加学生の感想文には、「職種によって異なる知識や、考え、どのように患者に接触するのかが違って驚きました。」「患者をケアしたい。楽にしてあげたい。という気持ちはどの職種も同じで、チーム医療として協力し合わないといけないなと思いました。」「自分が知らないことや、他の職種のひとから意見をもらい自分が出来るところを見つけたりできてとても楽しく学べました。」「歯科衛生士になったときに、多職種の人たちとよりよい連携をとるために、引き出しをたくさん用意していく事が大切だと感じました。」といった感想が寄せられ、将来の医療人としてのスキルと視野を広げ、チーム医療への貢献へつながる学びがありました。
来年度(2024年度)には、愛知学院大学健康科学部健康栄養学科の学生も加わり、さらに1年生向けのIPEプログラムも新たに開始予定で、本学のIPEプログラムが益々充実することが期待されます。